NAGI Paragraph : 永遠のナギ節

▲TOPへ戻る


永遠のナギ節について

 2002年1月31日に発売された「FINAL FANTASY X INTERNATIONAL」に
付属のDVDディスク「OTHER SIDE OF THE FINAL FANTASY 2」に収録されていたものです。フルボイスでストーリーが進みます。約10分間の映像特典です。



永遠のナギ節
それは私の2分41秒と ちょっと太ったワッカさん
小さくて、おだやかな幸せ でも―――

もっと欲張ってもいいよね

登場人物

ユウナ

・・・

 シンを倒した大召喚士。彼女の力を利用しようとしているグループも居るため、それらには入らないようにしている。今は水中に長い間潜る為の練習に励んでいる。最高記録は2分41秒。
ワッカ ・・・  トレーニングを怠けていた為、ぷにぷにになってしまった。まだ生まれてはいないが子どもが出来たらしい。
リュック ・・・  スピラ中で機械の使い方を指導したり大地や海中の機械を発掘している。時々ビサイドに来ている。
キマリ ・・・  ガガゼト山でロンゾの孤児たちの教育をしている。すっかり先生みたい。
ルールー ・・・  村に居る模様。ワッカの子どもを産む予定?
タスジオ ・・・  スピラ中で機械の使い方を指導したり大地や海中の機械を発掘している。
ヤイバル ・・・  青年同盟の一員。ユウナを勧誘しにやってくる。

永遠のナギ節 全編紹介(ネタバレ注意)

37 38 39 40 4


――2分41秒――最高記録


ワッカ  : ユウナ 時間だぁ
ユウナ  : 今行くー
ワッカ  : ずいぶん潜ってられるようになったんだな
ユウナ  : ワッカさんにはかないません
ワッカ  : 俺はもうダミだなぁ トレーニングだって ごぶさただあ
ユウナ  : ぷにぷにだしね
ユウナ  : ワッカさんが産むわけじゃないんだよ

あれから2年
私 2分も潜っていられるようになりました
長く潜るためには 体力だけじゃなくて
いくつかのコツが必要でーー
言葉で説明されても わからなかったけど
何度も試して 最近やっとわかってきたんだ

ねえ あの頃は そんなコツがあるなんて
考えた事もなかったよ
考える余裕なんてなかった

永遠のナギ節
それは 私の2分41秒と
ちょっと太ったワッカさん
小さな――でも おだやかで幸せ


タスジオ : 2年前 スタジアムで遠くからお姿を拝見していたのですが・・・・・・
タスジオ : こうして間近でお目にかかると なんとまあ お美しいーー
ユウナ  : ありがとうございます
タスジオ : 今日は孫のことでお願いがありまして
タスジオ : 孫が青年同盟に入ってしまったのです
タスジオ : まあ あの同盟も悪くはないのでしょうが 私も妻も新エボン堂員でしてなーー
タスジオ : もちろん息子夫婦も同じです 孫も 以前は 集会に参加していたのですが ある日突然
タスジオ : 同盟には若い者たちが多いので 孫にとっては 刺激的で いいのかもしれませんがーー

あれから スピラのあちこちでいくつもの
グループが結成されました
あたらしい時代をどうやって作っていくべきか
これからのスピラはどうあるべきか――
みんなが 自分たちも時代を探しているところです

タスジオ : ――孫たちは――なんというか 急ぎすぎている気がするのです――

いろんな考え方があるから 時には対立も起こります
中には こんな時代を不安に思う人もいるみたい
実は 私も時々――
でも 今はこれでいいんだ そう思って暮らしています

ユウナ  :お気持ちはわかります でも タスジオさん 一度 お孫さんと 話し合ってみてください
ユウナ  :はたから見ると危なっかしいかもしれないけれど スピラを思う気持ちは きっと同じですから


ワッカ  : おーい
ユウナ  : あれ?お客さん?
ワッカ  : うんにゃ ちょっと話をな
ワッカ  : あのな――村のじいさんばあさんたちが また 例の話をなぁ――
ユウナ  : 今度は誰?
ワッカ  : 新エボン党の 党首の息子らしいぞ
ユウナ  : 絶対に いや
ユウナ  : ――私 きっと その人に利用されちゃうよ
ワッカ  : あ!
ワッカ  : 悪かったな ユウナ
ユウナ  : 私から 断っておくね
ワッカ  : いいって――俺にまかせろ
ワッカ  : 年寄りたちの寂しそうな顔を見るの ユウナ つらいだろ?
ユウナ  : ――うん

        ユウナさまー!
ヤイバル: ユウナさま!
ヤイバル: 自分は青年同盟のヤイバルであります
ヤイバル: 本日はユウナ様に我らの同盟ヌージからの 伝言をお伝えに参りました!
ワッカ  : 同盟への参加はお断りだぞ
ヤイバル: え?
ユウナ  : そういうお話なの?
ヤイバル: その通りであります
ユウナ  : 私 どこのグループにも参加さませんから
ヤイバル: もしや ご自分のグループを作るのでは?
ユウナ  : 帰ってください

リュック : ユウナ!ワッカ!


リュックは時々ビサイドに来てくれます
彼女は、スピラ中で機械の使い方を指導したり 、大地にうもれた機械や海中の機械を発掘したり
忙しそうだけど――いつも楽しそうです

ワッカ  : やめれー!
リュック : ほんとぷにぷにだねぇ。 ルールーは?
ワッカ  : おう、村にいるぞ 会っていけよな
リュック : もちろん!ユウナは―――相変わらずみたいだね
ユウナ  : そう、相変わらず
ワッカ  : キマリはまだガガゼト山なのか?
リュック : そうそう、ロンゾの孤児たちにいろいろ教えているんだ すっかり先生って感じだね
        でね、今日はキマリからあずかってきたこれを―――山の中で見つけたんだって
ユウナ  : スフィア?
ワッカ  : 珍しいカタチだなあ
リュック : ユウナ――よっく見てね

        なんで俺が逮捕されるんだ?納得いかないっての!なあ 聞こえているんだろ?
        アイツがあんたのカノジョだったらどう思う?
        敵の機械兵器使って、どこが悪いんだよ!召喚士を守るには ああするしかなかったんだ!
        自分ならどうするか、考えろよ!出してくれよ――アイツに会わせてくれ

なつかしいなんて言えない
ずっと身近にある声で――

ワッカ  : なんだよこれ――アイツなにしているんだ――つうかよ 本当にアイツなのか?
        ど どういうことだよ、これ
リュック : よくわからないんだ 。でも知りたいでしょ?
ワッカ  : そりゃそうだ
ユウナ  : ―――うん
リュック : 調べに行こう
ワッカ  : どこへ?
リュック : わからないよ、そんなの。 とりあえず、これを見つけたキマリに話を聞いて、それから考えよう!
ワッカ  : 行くったってよ―――わからないことが多すぎるだろ? 
        もうちょい、いろいろわかってからでもいいんじゃないのか?
リュック : 誰が調べるわけ?

ヤイバル: 我々におまかせください! リーダーのヌージも賛成するはずです。 いえ、自分が説得します!
ワッカ  :  帰れよ!
ヤイバル: 了解です!では行って来ます!委細判明次第 戻りますので!

リュック : アタシは ユウナ自身に旅してほしいな
ワッカ  : そりゃダメなんだ
リュック : どうして?
ワッカ  : 3か月先まで客の予約が入っている。みんなユウナに会うのを楽しみにしているんだ
リュック : ユウナの楽しみは?
ワッカ  : そりゃ おまえ―――いつか 世の中が落ち着いたらな

リュック : いつかなんて、待ってたら来ないよ!ワッカどうしちゃったの? ユウナはあんなにがんばったんだよ!
        もう自分のことだけ考えればいいのに。それなのに、どうして!? アタシここに来るたびに思っていたんだ 
        みんなどんどん新しい幸せを見つけていくのに―――ユウナの時間だけ止まったままだよ」
ワッカ  : そんなこたぁ――
リュック : ぷにぷにワッカはなーんにもわかってない!ユウナ!

ユウナ  : 私は――

また、旅に出てみたい。でも ――― 勝手にいなくなったら 誰かをがっかりさせてしまうかも―――

ユウナ  : 私―――

        大人ぶってカッコつけてさ
        言いたいことも言えないなんて絶対イヤだ
        そんなんじゃ、なにも変えられない

ユウナ  : 行く!
ワッカ  : ユウナぁ
ユウナ  : 勝手で悪いんだけど――― これは私の物語だから
リュック : でしょー!絶対ユウナはそういうと思ってアタシ、お土産持ってきたんだ
ワッカ  : マジかよ
リュック : まず着替えね。雰囲気がらっと変えちゃおうよ。相変わらず有名人なんだから、変装っぽく
ワッカ  : ちょ ちょっと待ってろよな。ルー呼んでくっから

永遠のナギ節
それは私の2分41秒と ちょっと太ったワッカさん
小さくて、おだやかな幸せ でも―――

もっと欲張ってもいいよね

ユウナ  : リュック、いまのうちに出発しちゃおう!



Created by MAKUBEX

▲TOPへ戻る